乗用車と10歳の児童が運転する自転車の衝突事故があり、過失割合は自転車が100％！
訴訟でこんな判決が下されました。
事故現場は信号機のある交差点。乗用車の対面信号は青。左側に塀があり、見通しは悪い。乗用車は徐行して進入、すると左側から赤信号を無視した10歳の児童の自転車が飛び出してきて、車と衝突した。車はほぼ停止状態だったため、児童にけがはなかったとのこと。
乗用車の運転手は児童側に修理費用を求めて大阪簡裁に提訴。
大阪簡裁は「本件事故の原因は児童にある」との判断を示し、児童側の過失を認定しました。
判決のポイントは3つ
1．乗用車は交差点の手前で速度を落とし、徐行していた
2．ドライブレコーダーの映像から認定した児童側の運転の状況。自転車は歩道上を徐行せずに走行し、10歳の児童は前方の信号が赤であることを確認していない
3．乗用車側の事故の予見可能性。裁判所は、現場が見通しの悪い交差点で、赤信号を無視して自転車が飛び出してくることを予見できるとはいえないと指摘した
児童側は判決を不服として控訴したが、大阪地裁で行われた控訴審でも「10歳の児童の自転車と乗用車の過失割合は100対0」と認定された。
児童側は上告している。
ドライブレコーダー付いてますか？
ドライブレコーダーの映像見られるか点検してますか？タカハシ事務所
